簿記3級取得のメリットは?難易度や合格率、勉強時間も紹介!

資格

先月、日商簿記3級に独学で合格しました。

大学で化学を専攻し、メーカーの品質保証部に就職した僕は「簿記なんて経理の人だけが取っておいたら良い資格で仕事に活かせない人は取る必要がない」って思っていましたが、実際勉強してみて簿記に対する考えがガラッと変わりました。

今回は簿記3級取得のメリットや難易度、合格に必要な勉強時間など、簿記3級に関する情報を紹介します。

  • 簿記3級って取るメリットあるの?
  • 難易度ってどれくらい?
  • どれくらい勉強したらいい?

このような疑問を持っている人はぜひご覧ください!

この記事を読んで分かること
  • 簿記3級取得のメリット
  • 簿記3級の難易度
  • 簿記3級合格に必要な勉強時間

簿記3級取得のメリット5選

簿記3級を取得するメリットは以下の5点が挙げられます。

  1. 資格手当が出る
  2. 経理や会計業務で役に立つ
  3. 資産運用に役に立つ
  4. 上位資格の足掛かりになる
  5. 就職、転職に役に立つ

それぞれ詳しく解説していきます。

1. 資格手当が出る場合がある

いきなりお金の話ですが、僕が最初に簿記3級を受けようと思ったのは会社で資格手当が出るからです。。。笑

今の仕事で直接簿記で学んだことを活かす機会が少ないですが、簿記3級を取得していることで月額数千円の手当が出ます。簿記の知識が増え、お金がもらえるのはwin-winですよね!

毎月資格手当が出る会社は少ないかもしれないですが、合格すると合格報奨金として一時金が出る会社は多いです。昇格の判定基準の一つとして導入している会社もあるので、取得して損はないと思います。

2. 経理や会計業務で役に立つ

会社は商品の取引について全て記録し、決算書というまとめ資料のようなものを作成する義務があります。その管理を行うのが、経理部などの会計部門です。簿記3級では日々の会社のお金の出入りを記録して決算書を作成する方法を学びます。

まさに業務に直結する知識を学ぶことができ、非常に役に立ちます。会社の経理部や会計事務所で働きたい人にとっては必須の知識です。

3. 資産運用に役に立つ

簿記3級を学ぶと財務諸表を読むことができるようになります。財務諸表には企業の資産や負債がどれくらいあるか、1年間でどれくらい儲けたのかなど、その企業の経営状況を理解することができます。

これによって様々な企業の経営状況を把握することができるようになります。「この企業なんとなく成長しそうだから株を買ってみよう!」ではなく、「○年連続で増収増益してて、営業利益も高いから今後も成長しそうだから株を買ってみよう!」みたいに根拠を持った投資ができるようになります。なんとなくで投資するより絶対に良いですよね。

4. 上位資格の足掛かりになる

簿記3級は会計のスタートとも言える資格で、上位資格の足掛かりとなります。

会計の資格は以下のようなものがあります。

  • 簿記2級、1級
  • 税理士
  • 公認会計士
  • 中小企業診断士
  • USCPA(米国公認会計士)
  • ファイナンシャルプランナー(FP)1〜3級

例えば、簿記2級、1級は3級に比べてかなり難易度が高いです。特に1級は会計と財務のスペシャリストである証であり、合格率が10%程度の難関資格です。

このような上位資格に挑戦するために、まず簿記3級を取得することは会計業務の全体像を理解する上でとても大事なことだと思います。

5. 就職、転職に役に立つ

簿記2級などの上位資格に比べると資格取得者数が多いため、インパクトに欠ける部分は否めませんが、就職や転職でアピールすることができます。

会計部門への就職、転職に有利なのはもちろんですが、直接簿記に関係する仕事でなくても、資格を取得することで「スキルアップのために勉強できる人なんだな」と感じてもらうことができます。特に社会人の時に自分のスキルアップのために仕事以外の時間を使って勉強する人はかなり少ないです。この辺りをアピールできるのは大きいと思います。

また、自分が働こうと思っている会社の経営状況が把握できるので、経営面で本当に大丈夫な企業なのかを判断することもできます。

簿記3級の難易度 合格率

簿記3級の難易度、合格率について解説します。

結論から言うと簿記3級の難易度はそこまで高くありません。全くの初心者の人でもしっかりスケジュールを立てて勉強して挑めば十分合格できるレベルです。

100点満点中70点以上取れれば合格です。基本的な知識を問われる問題が多く、計算問題では電卓も使用できますが、後半に進むにつれて時間がかかる問題が増えて時間ギリギリになることがあります。時間配分が大切です。

簿記3級の合格率は40~50%となっていて2人に1人が合格する割合です。受験している人の中には「学校や会社の決まりで受験してほとんど勉強していない人」も多い印象なので、実際は数字以上に合格しやすいと思います。

しかし、これまで会計に触れたことがなく、初めて簿記を勉強する人にとっては初めての単語が多く出てきて最初は苦戦すると思います。(僕は最初言葉でかなり苦戦しました。。。)

まずは「簿記とは何か?」というアウトラインから勉強することで今後の理解スピードが上がると思います。アウトラインを理解するためにはYouTubeで「ふくしままさゆき」さんの動画を見るのが一番分かりやすいと思います。僕は参考書を見ても全く話が入ってこなかったのですが、この方の動画を見て一気に理解が深まりました。とてもオススメです!

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簿記3級に必要な勉強時間

一般的に簿記3級合格には約100時間の勉強時間が必要とされています。

僕は独学で2ヶ月ほど勉強して合格しましたが、2ヶ月間しっかり勉強したわけではなく、本当の勉強期間は1ヶ月もないくらいでした。おそらく勉強時間でいうと60時間ほどです。

勉強の手順としては、まず基礎の部分(仕訳、決算書の作成)を学んで、あとはひたすら問題を解いていました。教材は「YouTube」と「参考書」を使用しました。正直、基礎の部分はYouTubeに良い動画がたくさんあるので参考書はなくても大丈夫です。参考書よりも問題集を購入した方が効率的に学習できると思います。

詳しい勉強方法は以下の記事で紹介していますのでよかったら見てください。

簿記3級まとめ

簿記3級は会計部門以外の人でも日常生活において役に立つ便利な資格だと思います。会計部門に転職を考えている方は正直2級以上が望ましいですが、それ以外の方は3級でも取得するメリットは十分あります。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

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